平時と有事 2011 5 21

 ここ数年は、有事の円買い(有事のドル売り)が定着した感じです。
最近では、その有事が日本で起きても(大地震)、
円買い(円高)になってしまいました。
ドルは、平時が長続きすれば、回復してくると思っています。
 月足チャートで見れば、
2007年の前半までは、概ね1ドル100円から120円の範囲で上下してしましたが、
2007年の後半から、ひたすら円高が進み、現在に至っています。
 もう少し近い視点で見れば、
2010年6月前半までは、1ドル90円台を保っていましたが、
6月後半から急速に円高が進み、
現在、1ドル80円台を保っています。
(3月17日は、東日本大震災の影響(?)で急激な円高を記録しました)
 これで、もしアメリカで何かあれば、あるいは中東で何かあれば、
またもや円高が進み、1ドル70円台になってしまうのでしょうか?
 日本は、大地震で津波という洪水になりましたが、
世界は、ドルの洪水になっています。
 しかし、アメリカがデフレにならないようにするためには、
洪水のごとくドルを供給する必要がありました。
もし、ドルの供給を絞ったら、あるいはドルの供給を増やさなかったら、
日本のように「失われた10年(バブル崩壊後の)」となったでしょう。
 一方、欧州においては、
ギリシャの10年国債の利回りが、なんと15%になっていると聞きました。
これは、日本で言えば、消費者金融並みの金利です。
このような金利では返済できるはずがありません。
こうしてみると、ここ数年の円高は説明がつくものです。



















































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